そいつぁつらいぜ分室 〜駐在員細田の語学学習〜

ドイツ駐在員細田がドイツで語学を学びます。主に英語とドイツ語の学習記録。本家はこちら→http://o81hosoda.hatenablog.com/

個別 VS グループレッスン 良い点悪い点 

こんにちは、細田です。

英会話のレッスンを初めてから1ヶ月近くになり、すこしずつ自分に足りない部分が分かってきました。家でのトレーニングも欠かさないようにしたいですね。

さて、僕、実は大学生時代に1年ちょいの間英会話学校に通っていたことがありまして、その時の経験を思い出しながらベルリッツの個人レッスンを受ける利点などを書いてみようかと思います。

当時通っていたのは、LADOというところです。

英語学習に詳しい方ならご存知だと思いますが、LADOはしつこい電話勧誘で有名なところで、そんなグレーでなりふり構わない勧誘をしながらも生徒が集まらず、10年ぐらい前に倒産しました。

その際の計画倒産っぷりがニュースでもひとしきり話題になったのをよく覚えています。倒産の2日前に新規の生徒を受け入れていて、エグい額を一括で払わせていたとか。

なんか最近の某旅行代理店のニュースと重なりますね。

僕が全授業を終えた後でよかったです。

 

まあうちもしつこい電話勧誘にひっかかってしまったクチで、そのときはうちの親が電話を受けてしまったのですよね。んでいろいろあって、なぜか僕が体験レッスンを受けることになってしまったんですよ。当時英語に興味がないわけではなかったので、授業内容を見て決めようと思っていたわけです。
結果的に、確かに授業はよかったと思う。電話はしつこいけど。それで、週1.5回ぐらいのペースで受けられる頻度で、1年間の少人数レッスンのチケットをまとめ買いしたんだったと記憶しています。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、当時の記憶をつなぎながらベルリッツの個別授業との違いをダラダラ書いていきます。

 
・グループの人数、時間割

少人数(最大8人。たまに一人のときもあった。ラッキー)、50分×3コマ必須。これを20回繰り返して1レベル終えるという感じだったと思う。一回あたりの時間が結構長い。長すぎて忙しい社会人は予約を入れることすらしんどいのでは。

・値段

月5回、60回分(コマ数に直すと180コマか)のチケットで50万そこそこだったと思う。当時はけっこうアコギな商売だなーと思ったけど、集団授業でこのぐらいなら相場なのでは。

ベルリッツの個別レッスンは40分200コマで12500€ぐらい。結構高い。正直言って会社のサポートがないと一括で出すのは辛い。

ということで、当たり前かもしれないけど集団クラスのほうがはるかに安いです。


・予約の方法、フレキシビリティ

レッスンはネット予約。ベルリッツでも同様のシステムがあるかと思うけれども、LADOは講師やメンバーが変動する代わりに完全に自由予約制でした。このシステムは便利は便利だと思う。集団の授業でメンバー固定、というところは結構ありますが、その場合は授業の移動や振り替えが基本できないみたいです。

忙しくて固定の時間が作れない人には、LADOと同様のシステムを持っている英会話学校が合っているように思います。


・講義の内容

当時は今とくらべても全然話せなかったので、初級に近いレベルからのスタートでした。文法項目別に分けられたテキストを使って、1コマ目はちょっとしたフリートークと文法項目の説明とちょっとした練習、2コマ目は徹底して反復練習、3コマ目は生徒同士で組んでロールプレイで練習、という構成だったと思う。

おそらくベルリッツも初級レベルクラスの構成はこのようになっていると思うけれども、LADOでの授業は集団で進める都合上アドリブが少なく、プログラムに沿った進行がなされている印象を受けました。


・生徒のやる気、レベル

集団の授業は生徒のやる気や語学レベルに結構左右されちゃう。初級レベルだったからそういう現象が起こっていたんだろうけれど、学生はそこそこやる気ある、電話勧誘に負けて乗り気じゃないけど入っちゃったおばちゃんは割りと投げやり、って感じでした。

ちゃんとした会社のちゃんとした階級の人はベルリッツを好む傾向にあるので、ベルリッツの生徒はやる気レベルが総じて高いものと推測はできます。けど、それでも周囲の生徒のレベルに合わせたくない、話す機会を奪われたくない、という人には個別レッスンを著しくオススメします。


・日本人同士での英語コミュニケーションの悪い点

あと、日本人生徒同士のフリートークやロールプレイには、英語があまりできなくても『行間を読む』『空気を読む』ことによってある程度成立してしまうという致命的な欠点があります

なんとか喋る度胸はつきますが、それ以上のレベルに行くには、やはりネイティブの厳しいチェックが必要だと感じました。

少なくとも休憩時間とかに日本語で喋る感じはよくなかった。全然英語の力が付かない。

 


当たり前だけど、総じて言えるのは、

 

「集団だと自分の喋る時間が少なくなり、しかも教師にチェックを受ける機会も少ない」

 

ということ。


ガッツリ話してみっちり講師から指導されたいのであれば、個別の授業を取ることをお勧めします。
逆に、多少話せるようになって度胸を付けたい、旅行で使えるくらいの会話がしたい、ぐらいの人は集団や少人数でも十分すぎるのかもしれません。

とはいえ、海外経験もほとんどなかった当時の僕は、ネイティブと会話するという経験だけで相当度胸がついたように思います。
その後の学生生活で英語を使うシーンがどんどん増えてきたので、(電話勧誘のしつこい会社で学んだのはなんか悔しいけど)確実によい土台になったと思っています。